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 僕の現役時代には、一球一球が文字どおりの真剣勝負で、絶対にミスは許されない、と思いながら打席に立っていました。
 よく「人間だからミスはするもんだよ」と言う人がいますが、初めからそう思ってやる人は、必ずミスをするんです。

 基本的にプロというのは、ミスをしてはいけないんですよ。プロは自分のことを、人間だなんて思っちゃいけないんです。

 百回やっても、千回やっても絶対俺はちゃんとできる、という強い気持ちを持って臨んで、初めてプロと言えるんです。

 相手もこちらを討ち取ろうとしているわけですから、最終的に悪い結果が出ることはあります。でも、やる前からそれを受け入れちゃダメだということですよね。

 真剣で斬り合いの勝負をしていた昔の武士が「時にはミスもある」なんて思っていたら、自らの命に関わってしまう。
 だから彼らは、絶対にそういう思いは持っていなかったはずです。
 時代は違えど、命懸けの勝負をしているかどうかですよ。(王貞治)

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